
インフルエンザの季節になると、街中のマスク率がじわじわ上がり、なんとなくソワソワしませんか。そんな時期に登場したのが、インフルエンザに特化したちょっと変わり種の保険(paypay保険)です。
今回はFPとして、あくまで一個人の視点からゆるっと解説していきます。
インフル保険の保障について
まず、この保険は月250円から加入できて、インフルエンザで治療を受けると最大7000円、入院なら3万円が最短即日で受け取れるという仕組み。発売後わずか3日で1万件突破という人気ぶりを見ると、みんなそれなりに不安はあるんだなあという感じです。3種類のプランがあり詳しい保障内容は下記のとおりです。※2025年11月現在

被保険者の傾向
加入者の傾向を見ると、30~50代の夫婦や親子でまとめて入るケースが多いようです。プランの中でも治療が最大7000円受け取れる安心プランが圧倒的に人気。さらに4月までの長めの期間で加入する人が多いことから、シーズンをしっかりカバーしたい思いが強いのが分かります。
インフルエンザお見舞い金とは
仕組みはシンプルで、インフルエンザA型かB型にかかり、病院で抗インフルエンザ薬を処方されれば治療保険金が支払われます。2日以上の入院なら入院保険金も出ます。しかも家族分をまとめて申し込めて、受験生のいる家庭などでも使い勝手は良さそうです。支払いもPayPayでポンと済むあたり、今どきらしい軽さがあります。
注意しておきたいポイント!

一方で、注意点もしっかり見ておきたいところです。上記のデータをご覧ください。まず厚生労働省のデータによると、インフルエンザで入院する人は1.62%ほどで、ほとんどが65歳以上。若い世代は入院リスクはあまり高くありません。また治療費も初診から薬代まで全部合わせて約1万1000円ほどで、3割負担ならおよそ4000円。思ったよりは高くない金額です。

さらに気をつけたいのが、抗インフルエンザ薬が処方されないと保険金が出ない点。上記のでデータを確認すると、実は薬が出るのは全体の約8割で、つまり2割の人は薬なし=保険金なし、となります。薬を出すかどうかは医師の判断なので、運次第な部分もあります。
そして、この保険は生命保険料控除の対象外。少額短期保険や損害保険扱いなので、年末調整や確定申告で控除は使えません。
とはいえ、この保険が意外とお得になりやすいポイントもあります。シーズン型で必要な月だけ加入すればいいのも便利。2回まで支払いがあるため、シーズンに2度かかってしまう不運な人にとっては大きな助けになります。
まとめ
インフルエンザ対策の基本は手洗いうがいですが、自分は感染しやすいタイプだなと思う人にとっては、この保険は1回かかっただけで十分元が取れる可能性があります。もしもの時の出費を軽くしておきたい人には、選択肢のひとつとして悪くないかもしれません。

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